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市議会機能せず


 11月28日の中日新聞の三面記事に先に書いた議員提出議案について書かれていたので、考えてみたい。
 この中で「議員の重要な仕事である本会議での質疑と、市側の答弁。・・・ほとんど「台本」があった。議員と市側は議会前に何度も内容を調整し、議場では互いに「紙」を読むだけ。再質問のやりとりまで原稿があり緊張感は漂わない。」

 この記載からわかるとおり、役所が形だけ整えるために議会を使っているということ、権威付けをとる必要があるから、こうしており、議員はその代価として役所から分不相応な金をもらっている。これもある意味合法的賄賂といえるだろう。

 次に「「今回は何を聞いたらよいかな」。”手抜き"議員は質問も丸投げする。議会対策が豊富な職員に「自分で質問を書ける議員が何人いるか」と尋ねると「二、三・・・」と指を折り、とまった。

 質問一つ書けない問題意識のある議員がいないという体たらく。金を取れる人間ではない。普通の人が出られない選挙制度の悪弊であろう。これらから、経験がないからという理由で躊躇する必要はない。問題意識を持っていれば、質問など腐るほど出てくるし、そうでなくては議会など機能しない。

 さらに「市長は予算や条例を提案し、議会が審議する。議員も条例を提案できるが、議会側からの政策的な条例案の提出は地方自治法が施行されて半世紀余り、ゼロだ。」

 この間、議決集を調べてみたところの半世紀分、条例の提案がなし、現行の議会は役所の形を整えるだけで濡れ手で粟の暴利を得ている。彼らの存在意義はない。ないどころか存在自体悪であろう。合法的犯罪集団にお墨付きを与えているのだから。

 最後に「2007年春に当選した市議75人のうち、計十回の本会議で「皆勤賞」の議員は二人のみ。一度も本会議で質問していない議員がベテランを中心に14人もいる。」

 合計で2ヶ月ほどしか登庁していない中で、重要な仕事である本会議を休んでいるものが73人もいるというのは異常。質問にしても、「ベテランを中心に」14人も質問していないのも異常。

 市民の声を反映していないのもはなはだしいし、仕事をしないなら即座にやめて席を譲ってもらいたいものだ。役所と利権ずるずるべったりのみっともないところに仕立て上げている自覚をもって潔くやめたらといいたい。

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